大根の栄養と効能について

大根

効能:

消化不良 胃酸過多 二日酔い せき 打ち身 頭痛 発熱 のぼせ 歯ぐきの出血 ニキビ 冷え性

がん 動脈硬化、胃潰瘍、胃炎、便秘

 

大根の原産はアジアの暖かい地方や地中海だといわれています。

日本にも古くから渡来し、古事記に、すずしろ、おおねの名前で書かれています。

おろして良し、煮て良し、漬けても良しと、淡白な味わいながら大根ほど様々に調理される野菜は少ないです。

年間を通して出回っている野菜ですが、旬は秋から冬です。

ことに冬場は、寒さでぐんと甘さが増し、冬のメニューにかかせない素材となっています。

 

大根の注目栄養成分

ビタミンA、ビタミンC、食物繊維(リグニン)、ジアスターゼ、アミラーゼ、フラボノイド

 

大根の消化酵素が胃腸を整える

大根の根の部分には、でんぷんの消化酵素であるジアスターゼが多く含まれているほか、グリコシダーゼなどの酵素が含まれているため、食物の消化を助けるとともに腸の働きを整えてくれる効果があります。

ジアスターゼにはまた、焼き魚の焦げた部分に含まれる発ガン物質の解消をはじめ、高い解毒作用もあり、付け合せの大根おろしなどはまさに理にかなった食べ方といえるでしょう。

よく、芝居のへたな役者のことを「だいこん役者」といいますが、これは、大根を食べても決して食あたりしないことに「当たらない役者」をかけたものです。

大根の絡み成分のアリル化合物にも、胃液の分泌を高めて消化を促進する働きが認められ、胃にとっては実に心強い見方なのです。

 

消化を助ける大根おろし

大根のジアスターゼが胃腸にいいことは前項で述べたとおりですが、ご飯や餅、いもなどを食べ過ぎて胃のもたれを感じたときに、大根おろしを食べると、スッキリと楽になります。

また、でんぷんだけでなく、たんぱく質や脂肪の消化も助けます。 焼き魚や焼肉に大根おろしが欠かせないのもこのためです。

また、胃酸の中和作用もあるので、ゲップ、胃のもたれ、胸やけなど胃酸過多の諸症状を改善してくれます。

二日酔いでスッキリしないときもすりおろして飲むとよいでしょう。 胃の不快感が解消するとともに、ビタミンCが肝臓の働きを高めてくれます。

 

大根の栄養素

大根の栄養素として、まず豊富なビタミンCがあげられます。 ただし、大根のビタミンCの分布は平均しておらず、中心部より表面の皮のほうが約2倍も多く含んでいます。ですのでなるべく皮はむかずにきれいに洗って皮ごと食べることをおススメします。

また、見逃せないのが、葉の栄養でビタミンCも根の部分より多く含まれているほか、根には含まれていないビタミンA(カロチン)も、葉には多く含まれています。

さらに葉の部分には、ビタミンB1、B2、カルシウム、ナトリウム、リン、鉄などの成分を含み、まさに栄養豊富です。葉つき大根を手に入れた際は、もったいないので葉は捨てずに食べるようにしてください。

【参考資料】http://kenkou-tabemono.info/index.php?%E5%A4%A7%E6%A0%B9%E3%81%AE%E6%A0%84%E9%A4%8A%E3%80%81%E5%8A%B9%E8%83%BD%E5%8A%B9%E6%9E%9C

Related Posts